今回はゼロイチCafeで行った「THE商社」というゲームについてご紹介します!会社の研修で使われることの多いこのゲームについて知ることでチームプレイの考え方や、交渉について学んでいきましょう!

講師: 小泉 正人

株式会社エクスピナ代表取締役

1998年テクモ株式会社(現コーエーテクモホールディングス)入社、複数の会社を経てゲーム開発とシステム開発に従事。エンジニアとして仕事をしていく上でチームビルディングやリーダーシップの重要性を体感する中で「THE商社」に出会う。主にシステム開発会社を対象に「THE商社」の公認ファシリテーターとして組織力の向上に向けた研修を行っている。


目次
  1. カードゲーム「THE商社」とは.. .?
  2. プレイの様子
  3. やってみてわかったビジネスで大事なこと
  4. 感想

今回はゼロイチCafeで行った「THE商社」というゲームについてご紹介します!会社の研修で使われることの多いこのゲームについて知ることでチームプレイの考え方や、交渉について学んでいきましょう!

1. カードゲーム「THE商社」とは.. .?

会社としてビジネスを拡大させていくゲーム

はじめにファシリテーターの小泉さんからTHE商社というゲームについて説明していただきました。

このゲームは実際のビジネスと同じ資源、ヒト・モノ・カネを管理してビジネスを成長させていくゲームです。そして最終的な資産の合計で勝負して1番多かったチームが勝利するゲームです。チームを会社として見立て、手元にあるビジネスモデルのカードを資源とお金を投入して成立させながら会社を拡大させるのがこのゲームの大きな流れとなっています。

ゲームは自チームのみで戦略を練る計画タイムと、他チームと交渉したり、ビジネスを成立させたりする行動タイムで進んでいきます。それぞれ、会社での会議と取引先との交渉などに近い形と言えます。

2. プレイの様子

写真にて会の様子をお伝えします。少しでも会場の雰囲気が伝わると幸いです。

計画タイム

序盤は数手先を読みながらどのようにビジネスを展開させていくか考えます。足りない資源やビジネスモデルについては交渉で他チームから獲得する戦略を立てる必要があります。

交渉の様子

相手にwinwinとなる条件を提示するため条件をすり合わせて交渉に挑みます。相手に合わせて提示する条件やビジネスを進める方向性を変化させていく必要があります。

ビジネスモデルを事業化

ビジネスモデルカードに記された必要な資源と現金を元にビジネスモデルを事業化します。ここでリターンとして現金や新たなビジネスモデルカード、資源が得られますが、何が出るかはランダムです。

ゲーム終盤の交渉の様子

ゲーム終盤になると焦りが生じるとともに、時間がない中で交渉を進める強引さも必要になります。

3. やってみてわかったビジネスで大事なこと

このゲームは実際の会社での動き方に近いため現実と照らし合わせながらこのゲームで学べるビジネスで大事なことを挙げていきます。

先を読み状況を想定する能力

このゲームではパターンを整理しながら対応策を練っていく体験をすることができます。いざやってみるとこの能力がどれだけ重要であるか実感することができます。

戦略を考える計画タイム
ゲーム内

計画タイムではどのビジネスモデルを伸ばしていくのか戦略をチームで確認しそれをどう実現するのか考えていきます。他チームと交渉が必要な場合は何を交渉の材料にできるのか、手元にある資源と相手の狙いの情報を共有しつつ交渉で出せる条件を決めていきます。戦略として決めるべき変数がたくさんありますが、これを整理し優先順位をつけてくれる人物はとてもチームで重宝されます。ここで決める戦略の解像度や実現可能性がチームの成長速度を大きく左右するのです。

実社会

状況としては会議での提案、取引先との交渉、長期的な事業戦略を練る際などに近いかと思います。限られた時間で数手先まで読んで整理できる能力はスマートな印象を与えるため鍛えると想像以上にいろいろな局面で生きてくる能力です。

こまめなで適切な情報共有

いわゆるコミュニケーション能力といったところでしょうか。仕事では必要な情報を適切なタイミングで伝わりやすい順序で伝達することが重要になります。このゲームでは情報伝達から実行のサイクルが回るのが早いため、自分の情報の伝え方が適切かどうか確認することができます。

状況が刻々と変化する交渉タイム
ゲーム内

行動タイムでは他チームと交渉して必要な資源を集めつつ成立するビジネスモデルを事業化させていきます。ここでは相手との交渉が想定通りにいかなかったり、事業化によって得られる資源がランダムであったり、不確実性の高いなかでのゲーム進行となります。また相手からも交渉を持ちかけられるため、それを受けるべきか判断を下していく必要があります。

実社会

取引先との連絡や自分の仕事を進めていく上で出てきた課題など情報共有を行う場面で必要になる能力かと思います。長く一緒に仕事をしている人とのコミュニケーションでは言外に伝わるようになっていても、久しぶりに初めての人と仕事をするとうまくいかない場合があるので定期的に鍛えるべき能力といえます。

マネジメント構造

実際の組織ではマネジメント構造があり意思決定者は決められている場合が多いでしょう。しかし一度ゲームで上下構造のないチームで動いてみると新たな発見をすることができます。

方針の決め方はチームそれぞれ
ゲーム内

リーダーを決めて上下構造を作るのか、あるいは役割で区切って分担するのかといったチーム内での進め方もチームごとに決めていきます。自然とリーダーになっていたり相談しながらの方がやりやすかったりと普段とは違う動き方が新鮮だった人も多かったようです。

実社会

一般的にはリーダーに情報を集約し全体をみてから指示を下す形式が多いでしょう。そして会社では役職でマネジメント構造が決まってしまうため自分で仕事の進め方を決めることは難しい場合が多いです。自分がやりやすい進め方を模索しできる限りその状態に近づけていくのは能力を発揮するヒントになるかもしれません。

カギとなる要素を認識する能力

重要度を適切に図る能力ともいえるでしょう。普段忙しくしていると忘れてしまうことが多いですが、このゲームにおいては勝敗に直結すると言っていいほど重要な能力でした。

ゲーム内

この戦略タイムと交渉タイムと1期として4期行ってゲームの勝者を決定します。そのため初期の段階では目先の利益ではなく数手先で伸びる投資を行うことが重要です。そして重要なことは次第に変化していきゲーム後半では「終了のタイミングまでに実現できること」が重要になります。

実社会

複数やるべきことを抱えたときに注力するべき作業はどれか、何を先に手をつけるべきなのか、この仕事で最も求められている要素はなんなのかといった判断で必要になります。いわゆるなんでも上手くこなす人というのはこの種の判断が上手な人のことなのではないでしょうか。

4.感想

最後に参加者の方の感想を一部紹介します。

  • チームでコミュニケーション取りながら運営していくのがとても面白かったです。チームで取り組む際の意思共有の必要性を感じることができました。
  • 思考力だけでなく、チームとして立ち振る舞う時の自分の課題や足りない点がわかり勉強になりました。
  • ゴールを明確にして戦略を描くことが非常に難しかったです。就活前にこういう経験ができて非常によかったです。

参加者の方々もそれぞれ得るものがあったようでとても好評をいただきました!会を開催してくださった小泉さんありがとうございました!


この記事の執筆者

慶應義塾大学4年 小松祥也

大学ではソフトウェア工学を学んでいます。ゼロイチCafeに来てくれた方の交流を活発にしてより深く学べる環境づくりをしていきたいと思います。

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