2019年6月4日(火)に、「海外で働く-ブラジル駐在経験者から学ぶ-勉強会」を開催しました。今回は、実際に5年間ブラジルに駐在したご経験を持ち、日本貿易振興機構(JETRO)に勤めている辻本希世さんに、JETROの仕事内容、多様性について、ブラジルについて、非関税障壁・通商政策について解説していただきました。

ブラジルについて語る講師の辻本さん

「海外で働くってどういうこと?-ダイバーシティとは-」

辻本さんがブラジルで、どのようにダイバーシティをもって働いていたかを楽しく解説していただきました。ブラジルでは信じられないことがたくさん起こりました、と辻本さんは言います。例えば、「サッカーW杯の日には仕事をしない」ことや「アポイントは平気で忘れる」といったことがあったそうです。そのような中でも辻本さんがブラジルで働けたのは、3つのことを大切にしていたからだそうです。1つ目が達成すべき目標を明確にすること、2つ目が日々のコミュニケーションを大切にすること、3つ目が情熱をもって仕事を楽しむことで、この3つを大切にした結果ブラジルでの仕事も充実したものになった、と説明されました。

質問する参加者

「ブラジルってどんな国?」

ブラジルとはどんな国なのか、ブラジルの人口構成からブラジルの経済状況について詳しく解説していただきました。ブラジルは選挙人口が1億人以上おり、選挙に行かない人には罰金が科されると辻本さんは語ります。このように政治関心が高い国の貿易状況や政治情勢について、ブラジルの人はどう感じているのか、日本はどうかかわっているのか、実際に住んでいた経験をもとに話していただきました。参加者からは「環境汚染について」「ブラジルの高齢化について」「ブラジルに住んでいる人の幸福度について」など多くの質問が出ました。

関税障壁について熱く議論する辻本さんと参加者

「ブラジルと非関税障壁・通商政策」

勉強会の後半では、関税の仕組みを現在の日本の通商政策を元に説明して頂いた後に、ブラジルと日本や諸国との関係について説明していただきました。ブラジルは広い国土を活かした1次産品の輸出を得意としており、多くの国と関係性を築いております。また、ブラジルは市場規模や成長性から中南米の投資家から投資をされており、フィンテックやアグリテックなどのスタートアップ企業が生まれてきていて、ビジネスチャンスも豊富な国であることを、JETROのデータをもとにわかりやすく説明していただきました。参加者からは「ブラジルでのビジネスの良い面も悪い面も解説して頂けたので、非常に興味深かったです。」「こんなにたくさん、ブラジルについて、中身の濃いお話が聞けると思ってなかったので、とても勉強になりました!」などなど満足のいくお言葉をたくさんいただきました。

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